PREXスタッフのコラム
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丸十服装訪問「異文化交流」は「顧客満足の追求」

  
丸十服装様では、社員の皆さんが元気になる「メッセージ」があちこちに掲げられています。

みなさん、「ユニフォーム」はいつからあると思いますか?
「ユニフォーム」というと、野球選手を思い浮かべますが、日本の「ユニフォーム文化」の発端は、聖徳太子の時代にあるそうです。聖徳太子は、冠位十二階で色と地位を決めました。紫・青・赤・黄・白・黒の冠の色が位を示し、紫は最も高貴な色です。日本人にとって「色」は大切なものでした。オリンピックで選手がきる「ユニフォーム」は国を示す象徴です。働くときに着る「ユニフォーム」は職業や会社を示し、働く者の「誇り」。「ユニフォーム」は、使われる職業や場面に応じ、色、品質、デザイン、さまざまな想いにこたえるものでなければなりません。

PREXの研修で訪問させていただいている丸十服装株式会社は、昭和4年から「ユニフォーム」の製造・販売を行っている伝統ある企業です。40年前に中国、14年前にベトナムと、現地の工場との取引を開始しました。先日、丸十服装の西川会長に、海外進出のご経験についてお話を伺いました。

「中国の工場で、日本の企業に納品するのに満足のいく『ユニフォーム』を作れるようになったのは14年前です。はじめは、同じ形、同じ色の品質を作る技術がありませんでした。そして『少し色が違っていてどうしていけないのか』というのが現地の考え方でした。日本人にとって『ユニフォーム』がどんなに大事なものか、同じ色、同じ形が着る人に一体感を生み出す、という日本の「ユニフォーム文化」を理解してはじめて、よい品質のものができました。」
西川会長は、一つ一つ現地の企業に日本の経営理念を浸透させていったそうです。
・よいものを作ればどんどん売れるようになりますよ。
・顧客の求めるものに真剣に応えていきましょう。
・あいさつ、ホウレンソウは仕事の基本です。
・電話対応は、元気良く、明るく。元気のない会社と取引したくないでしょう。
 
西川会長は「異文化交流」の神髄は、「顧客満足の追求」にあるとおっしゃいます。
「人と人の交流」を事業とするPREXにとっても、「顧客」の期待に応えていくことが、事業に携わるうえでの大切な姿勢であると思いました。 

 

がんばれチャイさん!記者さんからのメッセージ

  
兵庫県信用保証協会辻井博理事長と
 榊原俊太郎副部長に講義いただきました。

9月20日、「JICA中小企業振興のための金融・技術支援研修」を取材いただいた記者さんが、研修員が帰国する前に掲載紙を届けるためPREXを訪問してくださいました。
研修員が非常に優秀で、訪問先で国のために何ができるか考え、真剣に質問をしていた点に感激したとのことでした。
 
参加した12人の行政官の皆さんは、兵庫県信用保証協会で説明を受けた日本の公的信用保証制度の概要や保証内容に対し関心を持ち、「代位弁済が増える中、無担保貸出が多いが、問題ないのか」「中小企業の信用力を調査しているのか」といった自国の保証制度との違いを踏まえた質問をされました。それに対し「保証協会は、経済成長のためだけに貸出を行うのではない。日本経済は現在不振で経済対策として無担保の貸出が必要だ。セーフティネットの役割もある。必要な企業に対し社会貢献としての貸出を行うことも保証協会の仕事である」との回答を得て、非常に満足した様子。
 
最後のあいさつでマレーシアの行政官チャイさんは「日本経済不振の中、中小企業支援策があることに驚いた。さらに経済的な発展のみならず、社会的な成長に大きく貢献していることは素晴らしいことだと感じた」と感想を述べました。
参加した8カ国のうち、マケドニア、マレーシア、タイ、チュニジアには信用保証制度がありますが、日本の100%保証の考え方はないそうです。今回、信用保証協会を訪問し、社会貢献という役割での貸出制度について理解していただけたようです。
記者の方は、研修員が日本の制度に関心を持つとともに制度の背景にある考えを理解しようとする姿勢とそのうえで自国での適応を考える様子に感心したそうです。「マレーシアのチャイさんにエールを送ります」とのお言葉をいただきました。

コスタリカ・ニカラグア訪問記 顔の見える交流で強めたい絆


左から、通訳の五十嵐さん、コスタリカでお世話にな
った帰国研修員のジョニとベイジー夫妻、
PREX 北村、村田先生。

昨年秋に中央アメリカ2カ国(コスタリカ、ニカラグア)に出張してまもなく1年になります。
中米地域での貿易振興と地域振興の2つの研修コースの初年度を担当したこともあり、同行の機会を得ました。
この4年間で同窓生は2カ国、2コースで29名出ており、その7割に当たる18名が「恩師が来る!」「懐かしいPREXメンバーに会える!」と、駆けつけてくれました。

「先生、日本で学んだことを生かして、帰国後、このように頑張っています」と、各自が胸を張って報告してくれました。過去の同窓生が一堂に会する初めての機会でもありました。連日、関係機関や企業を訪問し、地域の視察を行いましたが、同窓生の誰かが、一人二人と車を提供してくれると同時に案内役を買ってくれました。車中や食事のときに、国の経済、文化、社会の話をよく聞かせてくれました。帰国研修員は各国の貴重なナビゲーターでもあるのですね。

今年9月の地域振興コースでは、TV会議を使っての帰国研修員のフォローアップを予定しています。本コースの4年間の参加者7カ国41名中、既に28名から出席の返事がありました。昨年会った同窓生や帰国後初めて会う同窓生など懐かしいメンバーと時空を超えての再会です。3時間という限られた時間ですが、同窓生の今後に向けた一層の結束と中米地域の経済発展に向けての頑張りを期待しています。
 
PREXとして、今後もこのような「顔の見える交流」で同窓生との絆を強めていきたいと思います。

(理事・事務局長兼国際交流部長 村瀬孝次)

タイ伝統の人形浄瑠璃を観劇

 
 
日タイ国際交流推進機構様からご案内いただき、ジョー・ルイス劇団による「ジョー・ルイス タイ・パペット・シアター」を観劇しました(9月12日、於:神戸新聞松形ホール、タイ王国大阪領事館・タイ文化省共催)。

3人の人形遣いが一体の人形を操るのは、日本の人形浄瑠璃とタイの人形浄瑠璃だけとお聞きし、興味津々で当日に臨みました。繰り広げられたのは、日本の文楽とまったく異なる、タイの伝統文化の魅力に存分に触れることのできるパフォーマンスでした。

パフォーマンスのテーマは「月食」。月食が起こるのは魔神が月を飲み込むためであるという、タイ古代から伝わる神話です。人形と人形使いの細やかな動き、舞踏、音楽、仮面、衣装、すべてにタイ独特の技術や歴史が感じられ、どの場面にも新鮮な驚きがありました。

一番驚いたのは、上演が終了したと思った後に、人形が客席に降りてきて、観客とのコミュニケーションをとる時間が存分にあったことです。舞台と客席が一体となり、タイの伝統人形浄瑠璃がぐっと身近になるパフォーマンスでした。

タイの伝統人形浄瑠璃は、アユタヤ時代からの宮廷娯楽です。ジョー・ルイスは、人形遣いの家元で、古典文化遺産の保護と復興への貢献が高く評価され、国家芸術家の称号を1996年授与されています。「ジョー・ルイス タイ・パペット・シアター」は、2008年プラハでの国際人形劇フェスティバルではベスト・パフォーマンス賞を受賞するなど世界的に高く評価されています。

皆さんも機会があれば是非お楽しみください。

 

その時点で完璧のおもてなし ユーバー㈱訪問

  
 色鮮やかな和菓子、喜ぶ研修員、講義いただいた淡路社長

2011年JICAマレーシア行政初級管理職研修では、株式会社ユーバーを訪問しました。
株式会社ユーバーは、鉄道、通信、半導体、電力、計測、プラント等の制御装置・工業用コンピュータ用のフロントパネル、サブラックなどを設計・開発から製作まで行っている八尾市の企業です。 PREXでは、2006年からラオス、ウズベキスタン、キルギス、マレーシアの研修で数回にわたり訪問し、「モノづくり企業で学ぶチームマネジメント」や「企業の経営事例」のテーマで、同社で取り組まれている「多能工システム」や「人の効率的活用を考えたチームワーク」についてお話をいただいています。ユーバー様の社訓は、「その時点で完璧であること」です。研修員に対しても、世界からのお客様として「その時点で完璧のお もてなし」で、会社をあげて迎えてくださいます。 7月に訪問したマレーシア研修では、日本の心が少しでも伝わるようにと、季節感あふれるアジサイの和菓子をご準備いただきました。
実は、その前日に、日本人のマネジメントの背景にある「相手への思いやり・おもてなし」を学んでもらう目的で裏千家の先生からお点前をいただいており、研修員にとっては「おもてなし」を受ける実践の場となり大好評でした。
(国際交流部 担当部長 末尾寿広)