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日本企業の方々
企業訪問:株式会社河辺商会

ものづくりだけじゃない!継続するために大切にしていること。

キューバの研修員は、日本企業の商品開発の取り組みを理解するため、切ってそのまま食べられる「まな板になるお皿”CHOPLATE(チョップレート)”」を開発した株式会社河辺商会を訪問しました。
同社は大阪府堺市にあり、1955年に設立され、金型設計・製作や、印刷塗装などの加飾二次加工、プラスチック製品の製作・販売をしています。
2000年代までは大手の取引先の下請けとしての業態でしたが、その後業界全体が不景気となり大手の取引先1社だけでは、経営が成り立たなくなっていたそうです。
しかし、2000年代以降は1社への依存体質から脱却し、「普通の価格&普通の早さ」ではない戦術に転換され、様々な企業から仕事を受けるようになりました。
また、自社商品として開発した「CHOPLATE」が大ヒット商品となり、収益の大きな柱になりました。
さらに、近隣企業や自治体と協力して「オープンファクトリー」を実施し、社外の方の意見に触れることでノウハウの蓄積を増やしたり、地元での認知度向上に取り組んだり、展示会などで新規顧客獲得、販路開拓を強化したりと、積極的に活動しています。
キューバの研修員は、これまでの経営課題、商品開発の取組みについてのお話を聞き、工場を見学しました。
とても興味を持って様々な質問をしたり、「CHOPLATE」をその場で購入したりと大盛況でした。
民間企業を経営する研修員は、
「わが社は、小規模で営業しているため、需要が大きくなっても対応するのが難しい。主な問題は、在庫管理と供給のロジスティクスである。今回の研修で、経営戦略や理念とチームワークで経営することが大切だとわかった。従業員のモチベーション維持と成長に対して適切に対応できるような教育、生産性の向上が必要だ」
とコメントしていました。
福田康一社長からは、
「キューバの皆さんが、日本での研修を無事に終えることができて良かった。弊社としても非常に勉強になりました」
とのコメントをいただきました。
(荒木)

 

  • 掲載日:2024年9月8日
  • 研修名:キューバ国中小零細企業振興アドバイザー業務2024年度本邦技術研修
  • 企業名:株式会社河辺商会
  • 氏名:PREX 荒木