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【PREXリレーコラム №33】関西企業、そして日本企業の海外人材育成と国際化のお手伝いを!- PREX Island

日本の公的機関
一般財団法人海外産業人材育成協会(AOTS) 関西研修センター館長 杉田 哲也 氏

一般財団法人海外産業人材育成協会(AOTS)は、開発途上国と日本の相互の経済発展を目指す日本初の民間ベースの技術協力団体として1959年に設立されました。
その関西の拠点である関西研修センター(KKC)は、1964年に吹田市で誕生、1994年に現在の大阪市住吉区に移転して今年で30年となりました。
その間、国内外の産業および人材の育成に必要な研修生等の受入および研修実施を中心とした活動を行ってきました。

日本国内の労働力不足を背景に、AOTSでも海外研修生等の受入に加え、近年では国内で就業する外国人向けの事業を多く実施するようになってきました。
中でも2008年度以来実施している経済連携協定(EPA)に基づく看護師・介護福祉士候補者向けの日本語や文化適応についての研修では、AOTS全体で約3,500人のインドネシア人看護師・介護福祉士候補者を国内の医療・介護関係施設に送り出してきました。
今年もKKCでは230人の候補者たちが日夜勉強に励んでおり、それら研修生に良質な研修環境を提供すべく我々スタッフも努力を続けているところです。

PREXとの関係について触れますと、少し古い話になりますが、2017・18年度にAOTSの「低炭素技術を輸出するための人材育成支援事業」をPREXの申請により実施しました。
これは2016年度にPREXがウクライナ向けに実施した製造業の省エネルギー化を目的としたカイゼン研修のフォローアップとして指導者育成研修を現地で行ったものでした。
当時のPREXの会報誌”PREXNOW”VOL.248でも取り上げていただいた研修ですが、ウクライナを対象とした案件は当時も今でもほぼ皆無でとてもインパクトのある研修となりました。
当時の資料を見返すとロシアとの緊張関係についても触れられているのですが、その後のウクライナの状況は残念でなりません。

2025年大阪・関西万博開催に向け訪日外国人の増加のみならず外国人材に対するニーズも更に高まってくることが見込まれます。
同じ海外産業人材の育成を行う団体として、PREXさんとは連携して関西企業、そして日本企業の海外人材育成と国際化のお手伝いをしていければと期待しているところです。

*AOTSの事業概要はこちらです。 https://www.aots.jp/application/files/1117/1403/0600/guide_to_aots_jp_202404.pdf

  • 掲載日:2024年9月3日
  • 企業名:一般財団法人海外産業人材育成協会(AOTS)
  • 氏名:杉田 哲也 氏
  • 役職・職名:関西研修センター館長